• 新聞販売店の仲間
  • 河西新聞店|新聞販売店.COM 新聞販売店の仲間
  • 新聞販売店の仲間
  • 新聞販売店の仲間
  • 新聞販売店の仲間
  • 新聞販売店の仲間

ここでは、新聞販売店の要?でもある「配達業務」についてレポートします。

新聞配達員さんが、スーパーカブに乗って朝夕の時間帯に、手際よく新聞を配っている姿もよく目にするかと思います。
実はこれ、購読契約をしているお宅に、ただやみくもに配達しているわけではありません。
各配達員さんには、自分のエリアに効率よく確実に配達するための手順書が渡されており、決められた順番通りに各世帯に配っているのです。

その元になる手順書を、業界用語で「順路帳(じゅんろちょう)」と呼んでいます。

新聞配達の「順路帳」の見かた

まず、「順路帳」とは、どんなものかサンプルイメージを見てみましょう。

<順路帳のイメージ図>
順路帳

① 銘   柄:購読新聞の銘柄が記入されています。
② ポスト:主にポストの色や形状で表します。※「P」はポストの略字です。
③ 購読者名:契約購読者名が記入されています。
④ 備   考:注意事項などが記入されています。

順路帳の書き方は販売店によって様々ですが、概ねこのようなイメージです。
昔は全て手書きでしたが、最近は「順路記号」以外は、全て印字されている場合が多いと思います。

順路記号について
購読者名と購読者名の間にある「赤」の記号が、「順路記号」と呼ばれるものです。
順路記号は、簡単に次の家までの道順を記号で表しています。記号がひとつで表す場合もあるし、記号を複数組み合わせて表す場合もあります。

順路記号の意味
「ト」・・・・隣りの家
「ム」・・・・向かいの家
「ハム」・・・進路方向に向かって斜め向かいの家
「V」・・・・バック(進路方向が変わる)
「T」・・・・T字路(矢印向いている方向が進路方向)
「↑3」・・・進路方向に向かって、右の3件目の家

他にも順路記号はあるのですが、ここでは上記イメージ図で見かたを説明します。

1.スタートの「山田太郎さん」の隣りの家が「田中一郎さん」の家です。(=ト)
2.「田中一郎さん」から見て、向かいの家が「山本二郎さん」の家です。(=ム)
3.「山本二郎さん」の家から進路方向に斜め向かいの家が「佐藤三郎さん」の家です。(=ハム)
4.「佐藤三郎さん」の家から進路方向が反対になり(=V)、T字路を右に曲がって(=T)、右側から数えて3件目の家(=↑3)が「山田五郎さん」の家です。

はじめて見るとわかりづらいかもしれませんが、配達員さんはこの「順路帳」と「順路記号」を頼りに覚えていきます。

順路取り
新聞販売店に入社した際に、まず始めに行なう業務が「順路取り」と呼ばれる業務です。
「順路取り」は先輩社員の後をついていきながら、「順路帳」を片手に「順路記号」を確認しながら、一軒一軒注意事項なども踏まえて教えてもらいます。
順路取りが終わると、今度は一人で初めから最期の家まで順路記号を頼りに行けるよう、何度も何度も繰り返し回り、一人で最初から最後の家まで、行けるようになったら実際に配達していきます。

あとは、少しづつ時間を見ながら、配達する部数を増やしていくわけです。
早い人で1週間ぐらい、遅くても1ヶ月もあれば1人で配達できるようになります。
どんな仕事でも、初めは右も左も分からず戸惑うこともありますが、慣れればそう難しくありません。

配達に行く前の準備作業について

① 店着
「店着」とは、当日配達の新聞が販売店に届くことを指す業界用語です。
印刷工場からトラックで新聞販売店に当日の朝刊が届きます。
この「店着時間」によって新聞販売店の出勤時間が変わります。

② 紙受け
「紙受け」とは、店着した新聞を店内に運ぶことを指す業界用語です。
印刷したばかりで、ほんのり暖かい新聞が梱包されて運ばれてきます。
ひとつの梱包は60部前後、ページ数が少ないときは80部のときもあります。
梱包された新聞を皆で並びながら、店内に運びます。
そこから自分が作業する場所に、必要分の梱包を持っていきます。

③ チラシ入れ
「紙入れ」が終わると、次に当日の朝刊にチラシを入れる作業に移ります。
チラシ入れは一部一部手作業で入れていきます。
その際、チラシがはみ出さないようにきれいに整え、乗り物や作業台に積んでいきます。
チラシの多くは、朝刊に集中します。
場合によっては、一度で全て配達する新聞が積みきれないこともあります。
そんな時は、キリのよいところで一旦戻ってくることもあります。
販売店によってはエリア内の決められた場所まで、残りの新聞を運んで用意してもらうこともあります。

④ 紙分け
新聞販売店が取り扱う新聞は、数多くあります。
そのうち、メインの取扱紙のことを「本紙」と呼びます。
スポーツ紙やその他の業界紙など「協力紙」と呼んでいます。
「本紙」のチラシ入れと並行して、「協力紙」は責任者が各区域の部数に取り分けていきます。(これを「紙分け」と呼んでいます)
紙分けされた協力紙は、配りやすいように配達順番通りに並べ替えます。(そのままバイク等に積んでいく場合もあります)
協力紙はバイクや自転車の前カゴに入れることが多いです。

⑤ 配達
配達に出発する際には、事前に当日の変更点や注意点などを確認しましょう。
焦って慌てると事故を起こしたり、入れ忘れや入れ間違いなどの配達クレームに繋がるので要注意です。

  • ニート/ひきこもり|新聞販売店.COM
    “ひきこもり”や“ニート”も活躍できる!新聞配達の仕事とは
  • 新聞休刊日はなぜ、月曜日なのか?
  • 新聞販売店で働く魅力は何でしょう?
  • 社会保険の加入|新聞販売店.COM
    ところで新聞販売店の社会保険はどうなっているの?
  • 配達アルバイト|新聞販売店.COM
    新聞配達のアルバイト事情って今どうなっているの?
  • 仕事の日常|新聞販売店.COM
    新聞配達の仕事にみる独特な日常を覗いてみよう!
おすすめの記事
新聞販売店の仲間
お店PR 当社は2016年6月、80年続いたYC鎌ケ谷の渡辺新聞から事業を引き継ぎ、新たに「YC富士栄(ふじさかえ)」として営業を開始しまし...
新聞配達のナレッジ
新聞販売店のメイン業務のひとつに「営業」があります。 昔も今も訪問営業が基本ですが、世の中の流れで、なかなか昔ほど玄関のドアが開きにくい時代...