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スーパーカブ|新聞販売店.COM

新聞配達の仕事は、一定の地域内を常に移動しながら購読者のもとに新聞を届けています。
そこで重要になるのは「配達手段」ですが、その代表的なアイテムが「バイク」です。
もちろん、運転免許を持っていない学生バイトの方などは自転車を使ったり、地方の配達エリアが広い販売店などでは軽自動車で配達をしているところもあります。

では、新聞配達で重宝しているバイクですが、最近はヤマハGEAR(ギア)のように、スクーター型バイクも登場し採用する販売店も増えているようです。
しかし、昔から配達用バイクと言えば、いまだHONDAスーパーカブが王道であると言って良いでしょう。

さて、そのスーパーカブですが、その歴史は古く1958年(昭和33年)8月にHONDA(ホンダ)から販売されて以来、2017年には生産累積台数が一億台を突破したそうです。
今も絶大な人気を集めているのは、普通自動車の運転免許(原付)があれば運転できること、燃費がいいこと、故障が少なくないことなどがあげられます。
こんなことから、新聞配達にとってもまさに打ってつけのバイクだったわけです。

スーパーカブの特徴とは?

日本はもちろん世界中で愛用されているスーパーカブですが、実際に乗りこなすために少しばかりコツがあるようです。
一般的なスクーター型バイクは、いわゆるオートマなのでアクセルを回せば進みますし、手元ブレーキをかければ停車します。
スクーター(オートマ)以外のオートバイでは、左グリップがクラッチになっており、クラッチを切って左足でギア(シフトチェンジ)を入れ替えながら進ませます。

ところが、スーパーカブの変速システムはこのどちらとも違い、自動遠心クラッチという独特な駆動システムを採用しています。
この運転操作は、自動車教習所でも詳しく教えていないので、初めての人は少し戸惑ってしまう方もいます。

スーパーカブを乗りこなすコツ①

基本的にスーパーカブはオートマではないので、ギア(シフトチェンジ)操作が必要になります。
ただし、ギアの切り替えのためのクラッチ操作はありません。
つまり、クラッチを切ることなく左足元にあるペダルの押し下げだけでギアチェンジができるようになっています。
(操作方法)

  • つま先のペダルを踏むと「N→1→2→3」とシフトアップ
  • かかとのペダルを踏むと「3→2→1→N」とシフトダウン
  • 3速の状態でさらにシフトアップするとニュートラルに戻る(ロータリー式)

配達用バイク|新聞販売店.COM

車でもバイクでもマニュアル車を乗りこなせる人は、減速の際にギアをシフトダウンし「エンジンブレーキ」をかけることに慣れています。
しかし、スーパーカブでこの操作を行うと少しばかり危険です。
と言うのは、カブの構造からエンジンブレーキが強めにかかってしまうため、一般的なマニュアル車と同じような感覚でエンブレをかけると結構な衝撃を受けてしまうからです。

スーパーカブを乗りこなすコツ②

もう一つ安全に乗りこなすための操作があります。
それはブレーキワークです。
通常のバイクは、右手グリップのレバーと右足元のペダルがブレーキ装置になっています。
スーパーカブだけに言えることではありませんが、バイクに乗った際にどうしても右手ブレーキレバーのみで操作しがちになります。
実はコレも大変危険なんです。

バイクのブレーキ装置が車と違って2か所に分かれているのは、フロントとリアそれぞれのブレーキ制御が別々だからです。
右手ブレーキレバーだけの操作ですとフロントしか制御されません。
もしもフロントブレーキだけ効かせると、少しでもバランスが悪いと前タイヤがロック状態で横滑りを起こし転倒することがあります。
まして雪や雨の日など、なおさら危険が高まるのは言うまでもありません。
バイク経験者なら一度や二度、こんな危ない思いをした人も多いのではないでしょうか。

バイクのブレーキワークは、右手レバーと右足ペダルの同時操作が基本です。
ぜひ、右ペダルのブレーキも習慣として操作できるようにしておきたいものです。

まとめ

スーパーカブは、業務用バイクとして新聞配達のみならず飲食店の出前などにも昔から重宝され続けています。
その理由は、驚異の燃費性能(国交省届出値によると30km/h走行時で1リットルあたり110km/スーパーカブ50)のほか、維持コスト面や実用性などに優れており「業務用」の利点を兼備えているからでしょう。
操作性において多少コツは必要ですが、慣れてしまえば「3→N→1」とつながるロータリー式の自動遠心クラッチは、停車&発進を頻繁に繰り返す新聞配達には絶妙な機動性能を発揮してくれます。
「スーパーカブをいかに上手に乗りこなせるか?」
これによって配達の効率性も大きく変わってくると言えます。
今後も「新聞配達=スーパーカブ」というイメージはまだまだ続きそうな感じでしょうか。

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