新聞販売店が今後、事業を維持・繁栄していくためにどうすれば良いのでしょうか?
「わかってたら、こんな苦労はしてないよ!」
と、怒られてしまいそうですが、ここは皆さんと一緒に考えてみようではありませんか。
新聞販売業界に限ったことではないですが、世の中には「強者と弱者」「勝ち組と負け組」という構図が最近より一層顕著に表れているような気がします。
これは何も資金力があるか、ないかで決まるものではないと思います。
一方、この厳しい市場で生き残り、さらに成長している中小企業も多く存在します。
彼らに共通していることは、「時流を掴み、受け入れ、適応を遂げている」点だと言えます。
例えば、コンビニ業界もここ最近、売上の伸び率が思わしくありません。
そこで考え出したのが、「シェア自転車貸出サービス」です。
自店の駐車場の一部に貸自転車のスペースを設けることで、自転車を利用するついでにコンビニに立ち寄ってもらい、利用客の増大を図るのが狙いです。
利用者も、身近に自転車をシェアして利用できると評判は上々のようです。
コンビニ店の取り組みからわかるように、時の流れとともに世の中の動きや考えが変わり、あらたな問題が発生したりして、世の中が求めるものも変化します。
そこを自社(店)の事業領域に照らし合わせて、「世の中が求めるニーズに対応できることはないか?」と言う発想を常に持ち続け、行動に移すことが大切なわけです。
新聞販売店のビジネスアイデア
そんなことで、新聞販売業界にとって世の中の「時流」をひも解き、アイデアビジネスについて考えてみたいと思います。
親和性の高いキーワードとしては「少子高齢化」や「過疎化」、「希薄化」などの社会問題が思い浮かびます。
「問題」があるということは、そこには「ニーズ」が必ず存在するものです。
「ニーズ」があると言うことは、そこに「ビジネスチャンス」も転がってくるわけです。
このキーワードに照らし合わせて、新聞販売店の事業特性をザッと上げると「配達網」「ヒト(スタッフ)」「店舗」「購読者データ」などうまく活用できそうです。
例えば、配達網を生かした「宅配サービス」やヒト(スタッフ)を生かした「便利屋サービス」、店舗を生かした「子供の預かりサービス」や「荷物預かりサービス」、日中に空き部屋があれば、「時間貸しレンタルスペース」なんかも可能ですね。
特に、宅配サービスは既に大手の宅配業者と業務提携をして、小荷物の配送を行っている新聞販売店もあります。
いま、注目の「異業種タイアップビジネス」と言ったところでしょうか。
また、新聞販売店には購読者(お客さん)をたくさん保有しています。
そう言ったお客さんから「どんなサービスだったら利用したいか」というアンケートを取って見ると、意外なニーズが発見できるかもしれません。
もちろん、これらサービスはあくまで「ビジネス」の一環で考えるべきなので、それぞれの波及効果も見据えることは大切です。
徹底した市場リサーチを行ない、自店エリアの顧客ニーズに沿ったサービス提供をすることで、本業である新聞販売事業の維持・繁栄に繋げていきたいものです。