ここまで、新聞販売店のケースで住み込みで働く事情だったり、そのメリット・デメリットについてお伝えしました。
では、実際に新聞販売店に住み込みで働くことを考えた場合、どんな点に注意したら良いのでしょうか。
まず、住み込みで職を見つける際には、以下の3点について事前に確認することをおすすめします。
1.家賃や光熱費など実費負担の有無
2.食事付き寮の注力点
3.住まいのチェック(形態・設備・ルール)
1.家賃や光熱費の負担はどうなっているか?
住み込み環境が整った新聞販売店は、求職希望者に対して住まいの提供もしてくれます。
そこで注意することは、あくまで新聞販売店側で「住まい」の提供(あっせん)はするものの、「その費用は誰が、どこまで負担するのか?」は個々のケースで違います。
すべて無償提供なのか、それとも家賃は自己負担なのか、負担するとしたら、一部負担か、全額負担なのか、入居前の一時金負担はあるのか、光熱費やネット回線も含めたすべての費用負担について、いつ、どんな方法で支払うのか?など、あらかじめ確認することが大切です。
2.食事提供がある寮で注力すべき点
新聞販売店で提供する住まいは、専用の「寮」をまるごと一棟所有しているところもあります。
そうしたところでは、寮の中に食堂も完備されていることも多く、寮生(スタッフ)に食事も提供してくれます。
単身者にとっては、食事の提供はありがたい話ですが、当然、毎日決められた献立があり自由に好きなものがいつでも食べられるとは限りません。
入寮する前に、実際に提供される食事はどんなものか、献立など見せてもらうと安心かもしれません。
もちろん、食事の費用負担や利用できる時間帯、その他の条件など事前確認は怠らないことです。
3.「住まい」のしっかりチェック!(形態・設備・ルール)
まず、住み込みの場合、提供される住まいの形態がどんなものか確認するのも重要なポイントです。
昔からの寮などを長年提供している新聞販売店では、「相部屋」で何人かで共同生活をするような形態もあります。
当然ですが、共同生活には一定のルールがあります。
例えば、門限であったり、掃除当番であったり、お風呂やトイレ、共有スペースや備品の使い方、私物の持ち込みや使用上の制限など、細かく取り決めている場合もあります。
また、最近では部屋だけでなく家具や家電、家財道具の一部がはじめから備わっている住まいを提供してくれるところもあります。
いずれにしても、提供される「住まいの形態はどんなものなのか?」「ルールは?」「何が付いて、何が付いていないか?」などによって、生活の仕方が大きく変わる場合がありますので、そのあたりは特に入念にチェックしたいところです。
まとめ
住み込みで働くためには、仕事の労働条件のみならず、住まいの環境や条件面もチェックする必要があります。
細かな点かもしれませんが、こうしたことを事前に確認しておくことは、新聞販売店に住み込みで働く人、そして雇用側にしてもとっても大切なことなんです。
実際に新聞販売店に住み込みで働いている人の感想を聞いてみると、
「都会に出られてよかった」
「ワンルームの部屋がキレイで住み心地が良い」
「みんな同じような境遇で働いているので、仲間意識が強まって友達が増えた」
というようなポジティブな声がある一方で、
「最初のころは、ホームシックが辛かった」
「どうしても仕事中心になってしまい、思ったほど自由な時間がつくれない」
というような声も聞こえます。
新聞販売店に住み込みで働くと、これまでの生活とはガラッと変わった状況の中に置かれることになります。
せっかく覚悟を持って働き始めたのに、「こんなはずじゃ…」となったりしたら不幸な話です。
お店側としても、それなりのコストをかけて住み込みで働くスタッフを雇用しているわけで、すぐに辞められてしまっては元も子もありません。
お店側ではしっかりと住み込み制度や支援内容、条件など説明をし、求職者側もしっかり聞き入れながら、不明な点があれば、どんどん質問して不透明な部分を残さないことです。
そうすることで、納得して生活できる環境が確認できるので、仕事にも安心して取り組めるはずです。
新聞販売店と働くスタッフの「WIN-WINの関係」は、互いの誠意と相互理解から生まれて来るのかもしれませんね。