新聞販売店で働く皆さん!給与明細を見てますか?

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会社で働く従業員にとって一番の関心ごとは何か?
それは、キレイごと抜きで「お給料」ではないでしょうか。
新聞販売店で働く皆さんにとっても、これは同じこと。
労働の対価として、お金をいただくことは労働者としての確固たる権利です。

一般的な会社の多くは、給与は1ヶ月ごとで労働賃金を支給する「月給制」が採用されています。
月給は、その人ごとの勤怠状況(労働日数、労働時間など)を毎月一定期間集計(いわゆる「締め日」)して、毎月決まった日に支給されます。

給与の締め日と支給日を確認すべし!

この締め日と支給日は、会社ごとに違います。
例えば、ある会社は締め日を毎月20日、支給日を月末としているところもあれば、締め日を月末、支給日を翌月20日と定めているところもあります。
特に気を付けたいのは、入社したての月は、その会社の締め日と支給日の関係で2か月近く給与が受け取れないことも考えられますので、しっかりと確認して備えておくことが必要です。

給与明細はどのように発行されるのか?

給与を支給する側の会社は、締め日を境(さかい)に従業員ごとの月間勤怠を把握して給与額を計算します。
それが確定すると、支給日までに「給与明細」が発行されます。
給与明細を受け取る方法は、紙で直接本人に手渡す方法も場合もあれば、最近ではデータ化されたものを個々のメールやシステムにアクセスしてダウンロードして受け渡す会社もあります。
また、給与明細のフォーマットも会社ごとに異なります。
多くは印字されたものですが、手書きで記入された明細書を発行している会社も少なからずあるようです。
いずれの方法にせよ、給与を受け取る側の従業員は、まず、明細書の中身をしっかり確認しましょう。

給与明細に何が書かれているか?

給与を受け取る側の人にとって、「実際にいくらもらったか?」に関心が向けられがちです。
それもわからないこともありませんが、やはり大事なのは「どのような経緯で、この給与額になっているか?」です。
それには、給与明細(給与の中身)を毎月しっかりと確認することがやはり必要です。
給与明細は、大きく3つの部で基本構成されています。
1.支給額(収入)の部
2.控除額(支出)の部
3.勤怠(労働日数や時間)の部
従って、給与明細の中身を確認するのは、上の3つの部についてチェックするのがポイントです。

1.今月の支給額の合計はいくらか?

支給額の欄は、「何の名目でいくら支給されたか?」という明細の部です。
主に「基本給(給料)」や「諸手当」の合計で構成されます。
この諸手当には、「役職手当」や「職務手当」など会社ごとに実に様々な名目があります。
通勤にともなう交通費なども「通勤手当」としてここに明記されます。
新聞販売店で言えば「早朝手当」や「皆勤手当」など用意されていれば、ここに明記されます。
また、新聞の拡張(営業)業務を行っている人は、成績に応じて営業手当がつきます。
人によっては、この営業手当が基本給より多くなることもあるようです。
いずれにしろ、基本給+様々な諸手当の合計が「今月の総支給額」となるわけです。

2.控除(支出)額はいくらか?

総支給額がわかったとしても、その金がそのまま支給されるわけではありません。
実際に受け取る手取り額は「支給額-控除額の合計」となります。
毎月の給与から控除される(引かれる)のは、健康保険料、厚生年金、雇用保険、所得税、住民税などです。
いわゆる『天引き』と言われるものですね。
アルバイトとして働いている方は、雇用保険と所得税だけが引かれているかもしれません。

住民税に関しては、普通徴収と特別徴収という2通りの支払方法があります。
通常は、会社が天引きして支払う特別徴収の方法が取られますが、普通徴収と言って従業員自身が直接納付する場合もあります。
普通徴収を採用している会社の場合は、給与から天引きされないので注意が必要です。
なお、新卒入社など前年の収入実績がない方などは、入社年の住民税納付はありません。

これらの控除(支出)金額は、支給額に応じて一定の割合で計算されるため、いつも同じとは限りません。
また、会社ごとに財形貯蓄制度があるところも、利用していれば毎月天引きとなります。

3.勤怠(労働日数や時間)を確認しよう!

給与明細で見逃しがちになるのが、その月の労働日数や労働時間などが明記された勤怠(きんたい)の欄です。
この欄は、出勤(欠勤)日数、時間内労働時間、時間外労働時間など支給額を算出するための「元」になる大事な部分です。
「なぜ、この金額が支給されたのか?」を裏付けるものですので、実績と違いがないかチェックすることが肝心です。

まとめ

実際に受け取った(振り込まれた)金額だけ確認して、肝心の給与明細は封を切らずに見ていない人もいるのではないでしょうか。
しかし、給与明細は毎月の自分が働いた成果の履歴書のようなものです。
支給された金額も大事ですが、自分が稼いだお金がどのような使途で支出されているかを知っておくことは、もっと重要です。
また、滅多にないことではありますが、給与明細が間違っていることもあります。
人間がやることなので、何事もミスはあり得ます。
自分が指摘しない限り、会社側もなかなかミスには気づきません。
自分がその月にどのくらいの時間働いたのか、残業時間はどのくらいだったか、手当額などに間違いはないかなど、毎月しっかりと確認しましょう。

給与明細はついつい扱いが軽くなりがちですが、明細を見ることは自身のお金に対する意識を高めることにもつながります。
次回、給与明細書を受け取った際には、中身をしっかりとチェックしてみてくださいね!

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