定年後のセカンドワークと新聞配達のススメ

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会社に勤める方たちにとって宿命と言える制度が「定年制」です。
定年制とは、会社が定めた年齢に達した従業員を自動的に退職させることができるものです。
これまで定年年齢を「60歳」と定めていたのは記憶に新しいところですが、現在は「65歳定年」が一般化されています。
さらに、政府はこの定年年齢を「70歳」まで引き上げる方針も示しているようです。

とは言え、実際に定年を迎えた方や定年間近の方たちにとって、定年後の生き方を真剣に考える必要があります。
人生100年時代と言われる中、たとえ65歳で定年退職したとしても「隠居生活は早すぎる!」と思う方も少なくありません。
また、年金だけで生活できる保障がない今、身体が動けるうちは「収入財源の確保」は至上命題と言って良いでしょう。
「では、定年後にどんな仕事に就こうか?」
そう考えた時に、選択肢の一つになり得るのが「新聞配達の仕事」です。
そこで今回は、定年退職後のセカンドワークと「新聞配達」の相性について考えてみましょう。

新聞配達員は60歳以上も大活躍!?

新聞販売店で働くスタッフには、学生アルバイトもいれば、女性、若手、中年、高年齢の方まで実に様々な年代の方たちが活躍しています。
それだけ、「すぐに馴染める仕事」として取り組めているのかもしれませんね。
中でも、今の時代ならではとも言えるのが高年齢スタッフの増加です。
実際に、60歳以上のスタッフで構成している新聞販売店は数多く存在します。
そこで、現在70歳でありながら現役で新聞配達のアルバイトで精を出す、山田さん(仮名)のエピソードをご紹介しましょう。

現在、とある地方都市で新聞配達のアルバイトをする山田さん(70)は、もともと市の職員として長年働いていました。
定年退職を無事迎えたのは良いのですが、退職後の第二の人生に具体的なプランが見えないまま、しばらく漠然とした生活を送っていたそうです。
それでも、身体を動かすことには気を留めていたので、体力と健康維持の一環で「早朝ウォーキング」を始めることになります。
毎朝近所の道を日々アレンジしながら2時間ほど歩き、途中のコンビニで「モーニング」することが、ささやかな楽しみだったと語っています。
しかし、一人もくもくとウォーキングすることは、いかに体力と健康のためとは言え、モチベーション低下が徐々に現れてきました。

 

そんな中で、夜明け前のいつものコンビニで休憩していると、新聞配達員らしき男性がバイクでやってきました。
「お、こんな時間なのに頑張っているな~」 と思いつつ、その人の顔に目を向けると一瞬、衝撃が走ったそうです。

 

「自分と同じくらい(の歳)か? いや、自分より年上かもしれない」と。
その方はコンビニで缶コーヒーを買い、店を出るや否や「グビッ」と一気に飲み干し、またバイクに股がりさっそうと走り去っていったのです。

 

山田さんは、この時、衝撃と共に「かっこいい!」という感情も芽生えたそうです。
思い立った山田さんは、すぐにコンビニに置いてある「求人雑誌」を手にし、新聞販売店の求人募集を探し出しました。
その募集条件に「年齢不問」、「中高年歓迎」、「未経験者歓迎」というキャッチコピーが不安を払拭させたのは言うまでもなく、すぐに応募→面接→採用となりました。
実際に新聞配達のアルバイトで働き始めた山田さんは、自分と同じような年代のスタッフが職場に多いことにあらためて安心感を持ったそうです。

 

現在は、200件の配達エリアを2時間ほどかけながら頑張って配達しています。
山田さんいわく、
「最初は自分につとまるかどうか不安でしたが、作業的に覚えるのは難しくありませんでした。」
「早朝ウォーキングのおかげで、朝刊配達の時間帯もすぐ順応できました。」
「朝一番の空気感が好きで、いつも気持ちよく仕事に励んでいますよ。」
「仕事に時間を持っていかれると、逆に自分の趣味や家族との時間を大切にする意識も強くなりました。」
「まだまだ体が動けるうちは新聞配達を続けたいですね。」

 

と充実した日々を送っているようで、 今では勤務先の販売店でも貴重な戦力として所長の信頼も厚いとの事です。

セカンドワークに新聞配達がおススメ!

山田さんのエピソードからわかるように、定年後のセカンドワークに新聞配達が性に合っている人も少なくありません。
新聞配達の仕事は、「適度に身体を動かす」「自分のペースで仕事ができる」「比較的短時間の労働である」など、年齢を考慮しても大きな負担がかからないのが魅力です。
何より、仕事による対価が得られる点は、老後の生活を支える貴重な収入源になります。
このような点から、経験や年齢が不問の新聞配達の仕事は、退職後の『再就職先』としておススメできる理由です。
「自分もまだまだ頑張れる!」
とお思いの方は、是非選択肢の一つとして検討されてみてはいかがでしょうか?

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