新聞配達の業務効率化を図るための3つのワザ

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「あいつ、さぼってばっかりで全然仕事してないじゃないか!」
「なのに給料はほとんど変わらない!」
「そんなの不条理だ~っ!」
と、こんなグチをこぼすサラリーマンも意外に多いかもしれません。

では、新聞配達の仕事でも同じようなグチが飛び交うのでしょうか?
答えは「No!」です。
なぜならば、新聞配達の仕事は基本的に「働いた時間」で給料が決まるわけではなく、「成果」に応じて給与算定するからです。
この「成果」とは、おおむね「配達した件数」を指しています。

新聞配達のスタッフの多くは、通常200~300件単位で配達エリアを割り当てています。
これらのエリアを配達スタッフが原則一人で任されることになります。
「担当エリアの件数を完配させること」
この成果が新聞配達の仕事に対する対価、つまりは給料として受け取れるわけです。
この考え方は、「労働(配達)時間」という概念は基本的にありません。
つまりは、配達にどれだけ時間がかかろうが、かかるまいが配達件数(成果)が絶対ベースとなるわけです。

「な~んだ!件数をこなせば良いのなら、のんびりやってもいいわけね?」
確かにそうとも言えますが、一流の配達スタッフの考え方は、むしろ「逆」かもしれません。
その考え方とは…「効率よく回って、できるだけ配達時間を短縮させよう!」です。

では、どのようにすると効率的に配達できるか気になるところです。
そこで、今回は一流の配達スタッフが実践している「新聞配達の業務効率化を図る3つのワザ」をご紹介しましょう。

配達ルートが効率化のカギ

新聞配達には配達ルートが記された「順路帳」が欠かせません。
順路帳は、前任の担当から引き継いでいるケースが多く、色々と配達ノウハウも集約されています。
ただし一つ気を付けたいのが、「情報の鮮度」です。
担当エリアの配達先は、新規や解約など日々変化しています。
そうすると、従来のルートで回ると同じ道を行ったり来たりすることもあり、余計な時間がかかることもあります。
その対策として、「順路帳の更新」を定期的に見直すことが得策です。
やり方としては、配達エリアの全体マップを見渡し、全ての配達先をあらためてマッピングします。
そのうえで、モレなく、ダブリなく配達できる「導線」を描いてみることです。
少し面倒に感じるかもしれませんが、配達時間の短縮のためにはこれが一番の方法です。
また、配達ルートを暗記することも時間短縮には必須です。
最適ルートを割り出したら、順路帳なしでも配達できるようになると大幅な効率化が期待できるかもしれませんよ。

新聞は適量に積むこと

「新聞を取りにいちいち販売店にもどるのはめんどくさい!」
一度の積荷で配達を終わらせようと、大量の新聞を積み込んでいませんか?
しかし、バイクの荷台に新聞を積みすぎると逆に機動力が落ちてしまい、配達時間が余計にかかってしまうことにもなりかねません。
「ちょっとこの量は多すぎるかな?」と思ったら、2~3回に分けてみるのも一つの手です。
やり方としては、自分の店を中心にエリアを2~4つ程度に区分けして、一つのエリアが終わったら販売店に戻って新聞を積み直し、次のエリアに向かうという方法です。
なるべく無駄なく、効率よく配達を行うのが時間短縮の鉄則です!

ミスを最小限にするリスク対策

せっかく工夫して配達時間を短縮しても、新聞を誤って配達する「誤配」や入れ忘れの「不着」は大きな時間のロスとなってしまいます。
誤配・不着を完全になくすのが一番ですが、人間ですからどうしてもミスは起こしてしまいます。
大切なのは「ミスったときのリカバリー」つまり「どれほど時間ロスを少なくするか?」です。
その対策法の一つとして「新聞を30もしくは40の束にして、その都度ミスが無かったか確認する」というものがあります。
この方法は、40件目の家を記憶しておいて、その家でぴったり40の束が無くなることで、配達ミスをチェックしているわけです。
もし、新聞が余っていたり足りなかったりしたら、その時点ですぐにミスを割り出せるので、被害を最小限に抑えることができます。
ポイントとして「あらかじめ新聞を数えて束にする必要がある」、「長期留守宅の『配達止め』などに気をつけなければならない」といった点は注意が必要です。
ミスに気づくのが早ければ早いほどリカバリーにかける時間を節約できて、結果的に配達時間が長引くことを防げることでしょう。

まとめ

このように、新聞配達の仕事も「ひと手間」をかけることで「業務の短縮化」に繋がります。
冒頭に「新聞配達の仕事は『労働時間の概念はない』と申し上げましたが、だからと言って『時間は気にしなくて良い』というわけではありません。
どんな仕事でも「時間軸(じかんじく)を意識する」ことは重要な要素です。
仕事により創出された成果が同じでも、それに要した時間が短ければ、それだけ生産性が高まります。
業務時間の短縮は、単位時間あたりの労働生産性がアップできるわけで、これは新聞配達のみならず、あらゆる仕事に求められる共通の価値かもしれませんね。

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